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Race Report(その4最終回)

レースレポートその4最終回です。

最後の交代が近づくにつれ、昔だったら表彰台コメントどうしようかなー?(笑)なんて走っていた時もあったんですが、今回は順位よりは、もうここのコースを走るのはないのかなーなんて、しみじみ考えながらコース堪能しながら走ってました。
それこそ15ラップ目は、最後のS字だなー、最後の200Rシケインやっぱりうまく走られへんかったなー、気合い一発130Rも最後だなーなんて、今までにない感情でうまく表現出来ないのですが、さみしかったんですかね。
感情が変わると見え方が変わるんですね、今まであまり目に入っていなかったS字の芝の緑や、スプーンコーナーの奥にある木々が見え、ツーリングしているかのように気持ちよかったです。
写真: ピットクルーの仕事もこれが最後。堂々の帰還です。
最後交代の時に、「最後たのんだよ!落ち着いていけ!がんばれ!」って気持ち込めてたっくんの背中ポンポンって叩いて、ピットボックスに戻りました。

ピットに戻ってくると、スタッフはもちろん8耐出場のBMWワークスチームの方々にも拍手で迎えられ、めちゃめちゃうれしかったし泣きそうだったんですが、まだ予断を許せない状況だったのと、照れ隠しもあって軽く手をあげて答えました。

そしてたっくんの3スティント目は、2位のチームとも1分以上離れていて、これら更に順位を上げるのは厳しい状況で、4位のチームとも1分以上あり確実に表彰台を狙う作戦になりました。
チームの指示もあって、後ろを見ながらペース落としての走行してくれてました。ほとんどを24秒台で走ってくれていたようなのですが、たまに気になってタイム表示モニター見たら2分27秒の表示!たっくんやりすぎー(笑)落とし過ぎー(笑)って思ったら次の周はきっちりと24秒に戻っていてちょっと焦りつつも安心する場面もありました。

残り5分、表彰台に上るのにツナギに着替えていた時です。トップ走行中のゼッケン11番耳野選手がガス欠か?スプーンコーナー入口付近でストップ!なんて事でしょうー、耳野選手は知り合いでチームMotoPod号のカラーリングをデザインしてくれた方だったので、非常に複雑な気分でした。
が、トップがストップしたという事で、3位から2位に自動的に順位があがりました。
C07R7867.jpg残り1周になったところで、プラットホームに出て帰ってくるたっくんをガッツポーズで迎えました。

「よっしゃーーー!やったーーー!!」
C07R7906.jpgそれからピットに戻ってみんなと握手や抱き合って喜んでました、ヘルパー陣や数名のスタッフは泣いていて少しもらい泣きしちゃいました(笑)
20130806_411649.jpgチーフメカニックの中嶋は、無事に終わった事で安堵していたのか?精神的に疲れ切ったのか?ほとんど動かずに立ち尽くしていたのを記憶しています。

その時は無事に完走出来た喜び一杯で個人的には2位という順位より無事にレースが終わり、スタッフと感動と喜びを共有出来た事がなによりうれしかったです。

20130806_411654.jpgみんなの努力のお陰で神様も味方になってくれたようで、すべてうまく行きました。
運も実力とは言いますが、怖いぐらい出来過ぎていました。

25年前4耐に初めて出場してからは現役時代、耐久レースでまともに完走した記憶がないぐらい耐久レースには運から見放されていました。

今までとは全く違う、走るだけではなくマネージメント含めたスタンスでのレース参加で、いかにスタッフみんなと目標に向かって努力する事が大切で大変で楽しい事だったと改めて理解しました。

耐久レース最高!
そして一緒に戦ってくれたスタッフも最高!

本当に皆様ありがとうございました!

今後ともMotoPod共々どうぞ宜しくお願いします。


*茨木の勝手なリポートですので文章中間違いなどが御座いましたら多めに見てやってください。

Race Report(その3)

レースレポート3です。

2スティント目のたっくんは、51ラップから66ラップまで、インラップアウトラップを除いては、3回23秒に落ちた周もあったのですが、きっちりと22秒台で11ラップ
(1周6キロ弱 平均時速約150キロでの走行で、そのコースを11周中毎周1秒差以内、で走っているって事です。)
すばらしい走りをしてくれました。
バックマーカー抜きながらここまでタイム落とさずにタイムまとめてきた走りはすごい!

そしてGAKIの3スティント目も、たっくんにがんばって沢山走ってもらえるように(笑)15ラップ走行でした。

前日の予選で、力んでしまい上半身がかなり疲れていたことと、上半身を使っての走りは長く続かないのを前の日に思い出していたので、レース当日は下半身中心の筋肉の使い方で乗っていて、ケアしてもらった事もあって筋力的には問題なく3スティント目を迎えました。

昼に近づくにつれ路面温度が上がってきており、時折スライド量が増えてきていました。しかしトラクションが掛かっていてタイムを稼ぐ区間は全く問題なく安心してアクセルをワイドオープンしていました。

3スティント目は、2スティント目のペースと変わらずに21秒台から22秒台のペースでたっくより少し速いペース(よっしゃ勝った)での走行でした(笑)

この時点(GAKIの3スティント目の走行時間帯は、約2時間50分経過~3時間30分経過の間)で前後の差は、

2時間経過時点では2位とは58秒差、4位に3秒差になっていたのですが、その後セーフティーカーが2位との間に入ったにも関わらず、
3時間経過時点で2位とは1分17秒差まで縮め、4位に23秒差をつけていました。

交代する66ラップまで、ここまで35周目に3位になってからずーっと順位キープしている状態でした。

相変わらずサインボードは、「もし問題あるようだったら、前後の差出してください」ってたのんだのですが、残り周回数の数字のみのさびしい表示でした(笑)

つづく

Race Report(その2)

レースレポートその2です。

1スティント終了してたっくんに交代。たっくんの走りも終始バックマーカーを抜きながらで、少しばらつきはあるもののいいペースで走ってくれていました。交代して3周目には全車両の中で3番目にあたる19秒4を記録し、20LAP目にゼッケン48号車・73号車が転倒したこともあって4位に浮上!30周目にはゼッケン25号車(マレーシアチーム)を抜いて3位まで上がって予定通り34周目戻ってきました。

今回のGAKI義務周回は、2スティント目を走る前にテクニカルディレクターの井上達也さんから、「セーフティーカーがかなり長い間入ったので周回数が減ると思う、15~16周走ってもらうでもいいよ。どうする?」とのことで普通は自分が走るパートが減ると寂しいもんですが、そこはおっちゃん!周回数減って楽になるるので、こころよく引き受けました(笑)
ピットアウト後、3位でストレート通過。気を使ってか?サインボードには残り周回数しか記載がなく、さびしい表示がつづいてました(笑)
自分でも不思議だったのですが、3位でスタートしたら多少緊張するのが普通なんですが、気負いが全くなかったせいかなのか?全く緊張とかプレッシャーとかなく、出来る限り自分の実力で普段どうりに走れればいいなーなんて結構開きなおって走ってました。

さすがに2スチント目1時間20分を超えての走行なので、調子乗って走ってたら、200Rシケイン立ち上がりで足が外れるくらい、振られて冷や汗かきました。
バックマーカーを1周で多分平均で2~3台かわしながら21~22秒でほとんどを走行していました。
3位を走っていたので、各ポストでマーシャルの方々がブルーフラッグを振ってくれていたので気を使ってくれているライダーも多く比較的に抜きやすい状況でした。

交代して8周目、またセーフティーカー(SC)が入りました。間が悪く2位走行中のゼッケン11号車と3位走行中の我々の間にSCが入ってしまい、そこで1分近く離される結果になってしまいました。

が!しかしまたまたSC走行で体力温存ー!今回は2周しかなかったですが(笑)少しはまた楽しました。

で、SC走行中に逆バンクで応援してくれているMotoPod視聴者の方々がいるのを思い出して、ふと見上げたら、こちらが力抜けるぐらい大げさに旗を振って応援してくれて、思わず笑いました。見つけて2周は手を挙げて答えてました。ありがとー!!
お陰で緊張感抜けました(笑)

そこから、たんたんと6周走ってPITまで戻ってきました。

今回8時間耐久に参戦されているBMWワークス99番車のPITを使わせて頂く事を事前に打ち合わせしていました。幸せな事にご提案でPIT裏に大きめのプールを4耐出場の3チームで使わせてもらう事になっていて、ピット帰って来たら早々にツナギ脱いでほどよい水温になっているプールに入らせてもらっていました。これが気持ちよかったです。初めての経験でいいですね。

しかし皮膚表面の温度や多少は冷えるのですが、体を冷やす時間が少ないので、やはりヘルパーが用意してくれている氷のう(氷を入れた袋)を動脈や静脈が比較的皮膚表面に近い脇の下や股の間、首の後ろに当ててやっと体温が通常に戻る感じです。本当にヘルパーの方々が一生懸命にケアしてくれて助かりました。

また贅沢な事に、昨年の11月からトレーニングをボランティアで付き合ってくれた三好トレーナーも現地に来てくれていて、筋肉ほぐしてくれたのもひじょーに走りに集中出来た一因となりました。

つづく

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